脇の下に赤いあざが出た時とは?
ここでは、「脇の下に赤いあざが出た時」についてお話します。
脇の下のあざ、人によって様々です。
赤いあざ、茶色いあざ、小さいあざ、大きいあざ…。
色んなあざがあります。
でも、そもそもなぜこんな場所に?
何かをぶつけて内出血しているなら理由がわかるけれど、
ぶつけてもいないのに…。
放っておいて大丈夫なの?
疑問がでてきますよね。
今回、その脇の下のあざについて、ご紹介します。
癜風(でんぷう)
聞いたことありますか?
癜風とは、真菌の一種である癜風菌が原因の皮膚疾患です。
皮膚科で「カビ菌ですね」「真菌ですね」と色んな言われ方をしますが、
この癜風の意味です。
実はこの癜風菌は人の体にもともと潜伏していて、
それが汗をかいたり蒸れたりして繁殖してしまうことによって起こります。
癜風の場合、かゆみを伴います。
かゆみを我慢するのは厳しいですが、
なるべくかかずに早めに皮膚科を受診し、薬を処方してもらいましょう。
だいたい、抗生物質の入った塗り薬を処方されることが多いです。
炎症性色素沈着
脇の下で炎症を起こしたり、出来物ができて
それを治そうとするときに皮膚はメラニン色素を出します。
通常、肌のサイクル(ターンオーバー)が上手くいっていれば、
発生したメラニン色素は沈着することなく、
肌を守る必要な役割を果たしてくれるのですが、
炎症や出来物ができたり、ホルモンバランスや生活習慣の乱れがあると
肌のサイクルが乱れてしまい、色素沈着して
あざのように残ってしまうことがあります。
この場合、原因となっている炎症や出来物に対して対処を行うのはもちろんですし、
併せて、規則正しい生活や、バランスの良い食事をとることも心がけましょう。
デルマドローム
なんだそれは?と誰もが思う名前ですが、
簡単に言うと、内臓が病気であるときに皮膚に現れるあざです。
一般的にまず疑われるのが胃がんです。
胃がんの際に皮膚に現れるあざのことを、黒色表皮肥厚症といいます。
これを知っていて、脇の下のあざを見て「胃がんかも?」と思い、
病院を受診して胃がんの早期発見につながり完治したケースもよくあります。
このように、あざには色んな原因があります。
脇の下を清潔に保ち、規則正しい生活を心がけることはもちろん重要です。
紫外線が直接当たる部位ではないけれど、
まれに紫外線が原因だという場合もありますので、
紫外線対策も必要に応じて行いましょう。
痛みやかゆみがない場合、なんとなくあざは気になるけれど放置している、
という人が多くいます。
紹介したように、あざから発見できる悪性腫瘍もありますので、
発見したらすぐに病院へ行くことをお勧めします。