脇の下の痛みが神経痛の時とは?
ここでは、「脇の下の痛みが神経痛の時」についてお話します。
脇の下に痛みが出ることがあります。
その原因は様々ですが、原因の一つに、神経痛があります。
脇の下が痛くなって「これは神経痛だ」
というようにはなかなか結び付かないので、
何かわからなかったり、大きな病気ではないかと不安に思うことが多いのですが、
痛みがあって、外傷や出来物、赤みなど見た目に判る症状がない場合、
神経痛である可能性が高いです。
今回は、脇の下の神経痛についてお話していきます。
そもそも神経痛とは?
神経とは、情報伝達を行っている、体中を巡っている組織です。
神経は体性神経と自律神経に分けられます。
体性神経とは、例えば脳で「手を動かそう」
と思ってその考えを神経を通して伝えて手を動かしたり、
痛みや熱い、冷たいなどの感覚を脳に伝えるといった神経です。
自律神経は、内臓や血管に分布しているもので、
自分でのコントロールができない神経のことをいいます。
これらの神経が何らかの理由で痛むことを神経痛と呼びます。
脇の下の神経痛は肋間神経痛
では脇の下で起こる神経痛はどのようなものでしょうか?
脇の下で起こる神経痛は一般的に「肋間(ろっかん)神経痛」といいます。
肋骨と肋骨の間に、肋骨に剃るようにして神経が走っているのですが、
脇に近いその神経が痛むため、脇の下が痛くなります。
痛みはピリピリ、チクチクと痛む人、ズキッと激しく痛む人、個人差があります。
急に痛み出し、いつの間にか治まるということもあります。
肋間神経痛にはいくつか異なる原因があります。
まずは疲れやストレスです。疲れやストレスはあらゆる体の不調を起こしますね。
神経痛もそうです。
疲れやストレスによって、血行が悪くなったり、
筋肉がガチガチに硬くなってしまい、神経を圧迫することになり
痛みを感じることがあります。
次に、帯状疱疹が原因で起きる肋間神経痛です。
帯状疱疹は、体の抵抗力が弱っているときに帯状疱疹ウィルスが原因で起きる、
痛みと体の表面にブツブツができる症状ですが、このウィルスが神経に侵入し、
神経やその周囲に痛みをもたらします。
また、脊椎の病変の可能性です。脊椎が、
腫瘍・椎間板ヘルニア・骨折・脱臼など
何らかの原因で圧迫されると祖神経痛が起こります。
そして、内臓疾患による痛みを神経痛と間違える場合があります。
心臓・肺・肝臓などの臓器が悪くなって痛みが起きている場合、
脇の下と場所が近いだけに、軽い神経痛だと思っていたら、
その原因が内臓疾患にあるといった場合があります。
このように、肋間神経痛の原因は、日ごろの疲れといった小さいものから、
ウィルス、骨の異変、内臓の病気など、幅広くあります。
女性の場合、乳癌かも?と思いドキッとする人も多くいます。
原因によって治療法は大きく変わってきます。
原因を自分で突き止めることは困難ですので、まずは内科や整形外科を受診しましょう。