脇の下の肋骨の痛みとは?
ここでは、「脇の下の肋骨の痛み」についてお話します。
咳やくしゃみ、大きく息を吸ったときに、
脇の下から脇腹に痛みを覚えることがある場合、
肋骨の骨折や肋間神経痛の可能性があります。
症状がひどくなると、息をしただけで痛みを伴うこともあります。
息をしただけで痛むなんて非常につらい状態ですね。
今回は、肋骨の骨折と肋間神経痛について、症状や治療法をご紹介します。
肋骨骨折!
肋骨は知らない方が多いと思いますが、骨折しやすい骨の一つです。
体の中心にあり、肺や心臓を守っている肋骨ですが、
特に高齢のお方であるとぶつけただけでなく、
くしゃみで骨折してしまうこともあります。
肋骨は脇腹の方から横に力が加わった場合に骨折することが多く、
ギブスでの固定が出来ないため、
体に取り外し式の固定バンドを装着し、骨がくっつくのを待ちます。
肋骨の骨折は、時に呼吸が困難になるまで悪化してしまうケースもあります。
もし、胸をぶつけたりして、脇に痛みが続く場合は、
肋骨の骨折である可能性があ地ます。
整形外科でレントゲンを撮ればすぐに診断できるため、
心配な場合は受診することをお勧めします。
肋間神経痛!
肋間神経痛は筋肉の緊張などにより、
肋骨の周りを走る神経が圧迫され痛みを生じる状態です。
特に、筋肉の緊張を引き起こすのがストレスと言われており、
肋間神経痛を発症した場合、
痛みを取るなどの対症療法しかないのが現状です。
肋間神経痛では、肩や肩甲骨の周りの筋肉が原因の一つです。
そのため、不自然な姿勢をとり続けたり、
運動不足でいることは肋間神経痛を誘発してしまいます。
痛みが生じた場合、痛み止めの薬を処方されたり、
湿布を張って経過を観察することが一般的ですが、
ひどい時にはヘルニアと同じく、
局所麻酔による神経ブロック療法を行うことがあります。
神経ブロックも痛み止めの一種で、
肋間神経痛を根本から治療するものではありません。
ストレスのたまりやすい人は、ストレス発散方法を見つけることや、
ストレッチ、マッサージなどで筋肉をほぐしておくことが
改善への第一歩となるでしょう。