脇の下の腫れが男の時とは?
ここでは、「脇の下の腫れが男の時」についてお話します。
男性にも副乳は存在する?
脇の下の腫れの一つに「副乳」の存在があります。
あまり耳慣れない言葉ですが「副乳」は珍しくありません。
人間が哺乳類の名残で進化しきれず残ったものが副乳です。
脇の下や乳房などにあることが多く、形や大きさなどは人それぞれ違います。
乳腺組織が存在することもあるため、
ホルモンバランスの変化や体調で腫れることもあるのです。
これは生まれつきのものであり、女性、男性ともに起こり得ます。
女性は授乳期に発見することも多いのですが、
副乳があるからといって特に差し障りはありません。
母乳が出たりするため少し戸惑ってしまう方も多いと思います。
自然とおさまっていくケースがほとんどですので、
特に処置が必要なことはありません。
男性にも存在するのですが女性と違い、
月経や妊娠がないため比較的腫れたりすることは少ないです。
ただ男性でも乳癌にかかる方はいますので、
しこりが大きくなってきた場合などは専門的な病院への受診が必要です。
副乳が気になる方は手術で取り除くことが出来ますが、
何らかの病気でないかぎり保険が適用されず自由診療の扱いになります。
その場合美容整形外科を受診することになります。
男性の乳癌は極めて稀
脇の下や乳房にしこりらしきものがあったら
男性でも乳癌ではないかと疑い不安になりますね。
乳癌は女性特有の病気ですが、男性でも確かに起こりえる病気です。
しかしそれは全体の1%にすぎず、年齢は60代〜70代の方に多く見られます。
男性の脇の下の痛みの大半は、リンパ節炎の場合が多いです。
風邪や筋肉疲労などでリンパ腺が腫れて痛みや熱を伴います。
しこり自体は体調とともに小さくなりますので、自然治癒で大丈夫です。
しかし、しこりが大きくなったり腫れがおさまらない場合は
別の病気が隠れている場合もあります。
長引くようでしたら内科や血液内科を受診してみてください。
痛みがないしこりは大体が脂肪種です。
神経付近や大きくなってしまうと多少の痛みを伴いますので
皮膚科や整形外科での処置が必要となってきます。
また、全身倦怠感や寝汗、食欲不振、
体重減少を伴う場合は悪性の可能性もあり得ます。
この場合は早期治療が望ましいのは
言うまでもないため、早めに病院へ出向きましょう。