脇の下のしこりで痛くないのは大丈夫なの?
ここでは、「脇の下のしこりで痛くないのは大丈夫なのか」についてお話します。
脇の下のしこりで痛くないものは要注意です。
悪性リンパ腫や乳癌、肺癌からの転移により、
脇の下の腋窩リンパ節に腫瘍が出来ているかもしれません。
リンパに出来るリンパ腫とはなんでしょうか。
今回はリンパ腫についてご紹介します。
悪性リンパ腫とは?
悪性リンパ腫は血液のがんの1つです。
白血病や多発性骨髄腫に並ぶ、血液三大悪性腫瘍と呼ばれています。
血液には白血球や赤血球、リンパ球など様々な細胞が混ざっているのですが、
悪性リンパ腫ではリンパ球ががん化します。
リンパ球は体を外のウィルスや細菌の感染から
守る免疫と言う機能を担っているため、悪性リンパ腫になると、
がんで体が侵されていくのと同時に免疫機能まで低下してしまう恐ろしい病気です。
「血液のがんだと、腫瘍が出来ないのでは?」
と思う方もいると思いますが、悪性リンパ腫では、
リンパ節に腫れやしこりが起きてきます。
さらに、リンパ球は血液と同じく全身を回っているため、
転移の可能性が非常に高く、他の臓器にもがんが出来てしまいます。
悪性リンパ腫の原因は特定されておらず、
ウィルスや細菌への感染がきっかけになる、または遺伝要因がある等、
様々な研究が行われています。
しこりのセルフチェック法
脇の下に出来たしこりはすべて悪性リンパ腫なのでしょうか?
それは違います。
ほとんどの場合、違った原因でしこりが出来るのですが、
万が一、悪性リンパ腫である可能性がある場合は見逃さずに、
必ず医療機関を受診しましょう。
では、悪性リンパ腫でできるしこりの特徴とはなんでしょうか?
まず、しこりの大きさですが1センチ以上のしこりが2,3日たっても小さくならず、
むしろ大きくなっている場合や突然大きくなる場合は要注意です。
リンパの炎症では、炎症が治まっても1週間ほどしこりが残る場合があるため、
1週間を目安にすると良いでしょう。
また、リンパ節が腫れているだけの場合は、
そのしこりは弾力性があるものなのですが、がんのしこりは非常に硬いです。
また、触った時にその位置から動かないことも、がんでできた腫瘍の特徴です。