脇の下のしこりが脂肪の時とは?
ここでは、「脇の下のしこりが脂肪の時」についてお話します。
脇の下に脂肪が原因でしこりができることがあります。
見慣れないものだと不安になりますし、放っておくのも気になりますよね。
その正体や原因は何なのでしょうか?
また、危険性、治療の必要はあるのでしょうか?みていきましょう。
その正体は粉瘤?
粉瘤とは、別名アテロームともいい、皮膚の下にできる腫瘍です。
皮膚の下にできるということは、表面から見ると皮膚がボコッと
膨れていてしこりのように見えます。
粉瘤は一般的に「脂肪のかたまり」と思われていることが多いのですが、
正式には脂肪ではなく、垢や角質が袋の中で溜まって大きくなったものです。
良性のものなので緊急性はありませんが、自分で治すことはできず、
むしろ、そのしこりをむやみやたらに潰してしまうと、
中から臭い汁がでてきたり、余計に大きくなってしまう場合があるので、
気になったら皮膚科で除去しましょう。
脂肪腫
脂肪腫は粉瘤と似ていますが、別のものです。
こちらは名前のとおり、皮膚の下で脂肪のかたまりが
しこりのように膨らんだものです。
良性のものなので、緊急性はとくにありません。
原因ははっきり分かっておらず、何らかの異変が起きてできると考えられています。
脂肪という名前ですが、肥満や油っこい食事が原因というわけでもありません。
見た目が気になったり、動作をする際に触れて気になる、
痛みがある、などといった場合は除去しましょう。
気を付けるべきこと
紹介した粉瘤や脂肪腫は必ずしも
治療しなければならないということはありません。
しかしそれは、粉瘤や脂肪腫であった場合です。
脂肪のかたまりだと思っていても実はリンパが腫れていて、
それが悪性の場合、リンパの癌であったり、乳癌も考えられます。
また、ただのほくろのような出来物だと思っていても
皮膚がんだったということもあります。
これらの悪性腫瘍の場合は何より早期発見・早期治療が必要です。
なかでも皮膚がんは早期発見なら比較的簡単に治療できます。
しかし放置しておくと癌が全身に回ってしまいます。
自分で判断するのは難しいので一度病院で診てもらってから、
良性の場合も含めてどうするか考えていくことをお勧めします。