授乳で脇の下の痛みがある時とは?
ここでは、「授乳で脇の下の痛みがある時」についてお話します。
妊娠出産を経験して、待望の我が子の育児が始まります。
生まれて間もないうちは、頻繁に授乳をします。
授乳のトラブルとしての多くは、赤ちゃんにうまく授乳が出来ない、母乳の出が悪い、
または出すぎて乳腺が詰まりやすくなるなどがあります。
育児のスタートと共に、様々な悩みが次々と出てきます。
3時間置きの授乳や赤ちゃんのお世話に追われて、お母さんの身体のケアがおろそかになりがちとなります。
育児の疲れもなかなか癒しきれないでしょう。
少しでも身体に異変を感じたら、大切な赤ちゃんのためにも診察を受けましょう。
授乳時に感じる違和感
授乳期に掛かりやすい病としては、乳腺炎があります。
お母さんの身体では、出産と共に母乳が生産されます。
母乳育児であれば、赤ちゃんが吸ってくれることで、次々と生産されていきます。
赤ちゃんの飲む量と、お母さんが体内で作る母乳の量は必ずしも一致はしません。
母乳過多で、母乳が出る管である乳腺に古い母乳が排出されずに溜まってしまうことで、
お母さんの胸はトラブルに見舞われるのです。
乳腺は乳房から脇の下の方へ伸びていますので、脇の下まで痛みが出るケースもあります。
また、乳癌など不安な病気も乳房のトラブルとは切っても切れません。
出来るだけ不安要素は払拭し、穏やかに育児を楽しみたいものです。
授乳中と乳癌
授乳中のお母さんが乳癌になることは、あるのでしょうか。
乳腺炎などと区別もつけづらく、乳房にしこりや痛みなどを感じたり、
脇の下のリンパ節部分が痛む場合は癌を疑ってしまいがちです。
授乳中で乳癌になる事はあり得ますが、本当に稀です。
乳癌の場合、痛みや熱をもったような腫れは初期症状では起こりません。
ほぼ無痛で、石ころのようなごつごつとした硬いしこりが確認できます。
反対に、乳腺炎は乳房の張りや痛み、乳腺が詰まることにより、
ボコボコとしたしこり状のものが、乳腺上に出来ます。
授乳時に、詰まったしこり部分を軽く押し出しようにして、
赤ちゃんに飲ませることで、しこりだったものは消えていきます。
痛みがなく、乳房や脇の下に硬いしこりがある場合は、早急に病院で診察を受けましょう。
また、乳腺炎もひどくなると、痛みや熱もでますので、
つらい時は母乳外来や、出産した病院などで受診しましょう。