脇の下の粉瘤を手術する時とは?
ここでは、「脇の下の粉瘤を手術する時」についてお話します。
粉瘤は、顔、首、脇の下、背中、腕や足など全身にできる腫瘍です。
その粉瘤ができると、基本的には手術で除去することになります。
その粉瘤の正体と手術について知っていきましょう。
粉瘤っていったい何?
粉瘤とは、別名アテロームともいい、良性の腫瘍のひとつです。
皮膚の中にできた袋の中に、皮脂や角質が溜まってしこりのようになり、
臭いにおいも伴います。
大きくなると、瘤(こぶ)のように見えます。
粉瘤の中心には開口部という黒い点があるのですが、
そこから何らかの原因で菌が侵入すると粉瘤の中で反応して臭くなったり、
中から膿のような物質が出てきてそれが臭うことがあります。
粉瘤の対処法
粉瘤はまれに、自然におさまったように見えたり、
自分で中の膿を出して治したつもりでも何度も再発してしまいます。
病院で治療するのが確実で、一番良い方法なのです。
病院での治療
粉瘤の治療は、基本的に手術になります。
手術と聞くと大げさに聞こえますが、日帰りでできますし、
時間は30分もかからない程度の治療です。
皮膚を小さく切開して粉瘤を、粉瘤の袋を破らないよう丸ごと取り除いたり、
粉瘤に穴をあけ、中の老廃物を完璧に取り除くという作業になります。
穴の大きさは粉瘤の大きさによりますが、5mm前後です。
手術後は、処方された軟膏を塗ったりガーゼで
保護する必要がある場合もありますが、入浴は当日からでき、
痛みもそれほど強く感じませんし、傷跡もほとんど残りません。
注意すべきこと
粉瘤は、このように一度手術すると
基本的には同じ場所には再発しません。
しかし、あまり上手でない病院で手術すると再発してしまったり、
傷跡が残ってしまうということがあります。
せっかく勇気を出して、時間とお金を費やして
手術を受けたのに再発してしまった、なかなか傷が治らない!
という思いはしたくありませんよね。
病院は慎重に選ぶことをお勧めします。
また、粉瘤は放置しておくとどんどん大きくなってしまいます。
大きくなってから手術を受けると料金の面や、
手術時の傷口も大きくなってしまうなど、
なにかと負担がかかってきますので、
発見したらすぐに病院へ行きましょう。