脇の下のかゆみの薬とは？
ここでは、「脇の下のかゆみの薬」についてお話します。
脇の下は様々な理由からかゆみが起きやすい場所です。
夏は暑く、冬は寒さから厚着をしがちで脇の下は蒸れています。
1年中汗をかくところです。
そのうえ腕は閉じているので菌も繁殖しやすく、
毛の処理の際には傷も付いてしまいやすい、
また、肌に合わないデオドラントの使用やボディソープの
流し残しなどでもかゆみを引き起こすことがあります。
蒸れているイメージが強いですが乾燥でもかゆみが起こります。
このような様々なかゆみがありますが、使用できる市販の薬があります。
わざわざ病院へ行くほどでもないな…自分で治せるなら治したい…
という人にいくつかご紹介します。
市販の外用薬
「リンデロンVG軟膏」「デビオンVG軟膏」
こちらは脂漏性皮膚炎を含む湿疹に効果のある薬です。
しかし、市販の薬の中ではかなりステロイドのレベルが強い薬です。
ステロイドに弱い人や、かゆみの原因がわからず使用に不安のある人は、
使用を控えましょう。
「新レスタミンコーワ軟膏」
こちらは、かゆみの原因であるヒスタミンを抑え、
湿疹や皮膚炎に優れた効果を発揮します。乳剤性軟膏なので、
伸びやすく、塗りやすいところが特徴です。
「テラ・コートリル」
こちらは優れた抗炎症作用をもつヒドロコルチゾン（ステロイド）と
優れた抗菌力をもつオキシテトラサイクリン塩酸塩を含んでおり、
化膿をともなう炎症や出来物にも使用できるところが特徴です。
「ベトネベートN軟膏AS」
という薬も同じように、ベタメタゾン吉草酸エステル（ステロイド）と
抗菌作用のフラジオマイシン硫酸塩を含み化膿をともなう
炎症や湿疹にも使用できます。
このベトネベートや「フルコートｆ」などの薬は、
皮膚を保護する作用も含まれているので、
化膿でジュクジュクしているときも、
乾燥でカサカサしているときも使える薬です。
使用の際はしっかり選んで
このようにたくさんの外用薬がありますが、選ぶ際は注意が必要です。
ステロイドが含まれているものが多く、
またその強さも様々なので、むやみやたらに使用すると
皮膚を傷めてしまう可能性があります。
自分の皮膚の強さや、症状の程度によって薬を選ぶ必要があります。
化膿していても使用できる薬もあれば、
水疱瘡には使用してはいけない薬、また妊婦や高齢者は注意してください、
といったものもあります。
選ぶ際は薬剤師に相談することをお勧めします。
もちろん、人によって合う、合わないということもありますので、
使用しても症状が良くならない、逆に悪化してしまった
という場合は使用を中止しましょう。
もちろん皮膚科でも
皮膚科でも抗菌作用のある薬や抗生物質が処方されます。
症状やその人に合った薬を処方してもらえるので、確実で安心です。
皮膚科を受診できる人は、悩みながら市販の薬を試すより
皮膚科の先生にお任せすることが一番ですね。
このように薬の使用も効果的ですが、
それと同時にしっかり脇の下を清潔に保ち、
デオドラントや衣服、ボディソープや洗濯洗剤の使用も見直しましょう。
また、毛の処理もしばらく中断し、
再開する際には肌を傷つけないようにする必要があります。
脱毛のサロンに通うのも一つの手です。
薬の使用と自分の心がけでより早く、
脇の下のかゆみとさよならしてしまいましょう！